房総半島の西岸に位置する鋸山(ノコギリヤマ)
かつて、石切場として栄え、独特な景観を今に伝えています
こうした石切場、日本全国のあらゆる山中に放棄されたままになっています
MaChi
石切場の景観は非常に独特で魅力的です!
石切場の景観は独特で非常に魅力的なのですが、、放棄されたままに
石切場は是非みなさんに訪れていただきたい場所
千葉県にある石切場の一つを紹介します
削られ、放置され、風化する風景
切り出され露わになった岩肌がノコギリに見えることから、ノコギリ山(鋸山)と呼ばれるようになったようです
その鋸山の魅力はなんといっても、登山道の所々でみられる石切の痕跡
鋸山の名所、歪なかたちに切り欠かれた岩石は、地獄覗きと呼ばれ、鋸山の必見スポットとなっています
地獄覗きはまさに地獄を覗くような感覚を味わうことができます
かつての地獄覗きは岩を削られ、橋のように地と地を繋げていたよう
それが関東大震災により崩落し今のかたちになっています
危険な石切
江戸時代から明治時代にかけ、盛んに「房州石」が切り出された鋸山
切り出された石材は、靖国神社や皇居のお堀にも利用されています
中には90mを超える石切場もあります
高い崖の部分の石をどうやって削りとったのか
ここまで足場を組んだのですかね
石材の切り出しから、運び出しまでできるための設備を崖に整備していたと思うと 凄い執念と技術力を感じます
岩盤支える柱、石材のブロック積み上部の岩盤が陥落しないよう工夫が見られます
実はこの石切の仕事は死と隣り合わせの仕事
昔は多くの陥落事故があったようです
多くの人が亡くなることもあったため、安全を祈願し岩の所々に仏像が彫られることが多かったようです
上部の石が崩れてこないように、掘り進めていく、
その微妙なバランスで形を保っている緊張感ある景観が、今の鋸山に残っています
MaChi
死と隣合わせの危険な仕事というのが、景観からも伝わってくるよ
鋸山は、古くから石材の産地として知られており、江戸時代には鋸山石として全国的に有名でした。
鋸山石は、緻密な結晶構造を持ち、色合いが美しく、柔らかく簡単に切断できることから、建築材料や墓石などに広く使用されていました。また、江戸時代には金箔を貼り付けて飾ることが流行し、鋸山石に金箔を貼り付けた「金鋸山石」としても有名でした。
鋸山での石切りは、古くは手作業によって行われていましたが、明治時代に入ると、洋式の機械を導入するなどして、生産性を高めるようになりました。しかし、昭和初期には鋸山石の需要が減少し、石切り業者も減少していきました。
現在の鋸山には、石切り場跡や石切り道などが残されており、生業の歴史を感じることができます。
登るのなら自身の足で
ロープウェイでも鋸山を巡ることはできますが、少しでも体力に自身がある方は徒歩で登ることをオススメします
どのコースも約3時間あれば登りきることができます
決して楽ではないですが、景観を考慮すると無理にでも自身の足で登る価値はあります
MaChi
ここで切り出された石は江戸時代から昭和初期にかけて女性によっても運び出されたようだよ
普通に登り降りするだけでヘロヘロだったのに、当時の人は凄い!
ただ、石を運んでいただけあってある程度は階段等の石切道が整備されています
岩と岩を切り開いてできた道から見上げる景色
削られた岩肌に生える苔と木々の緑が鮮やかです
オススメの季節は秋、特に紅葉の季節はオススメです
夏は葉っぱが生い茂り、虫も多いので、、注意
大量地蔵
鋸山の日本寺、大仏広場
そこで見た地蔵が印象に残ったので、、追記します
日本寺は、鎌倉時代に開山されたとされ、本尊の十一面観音菩薩像は国の重要文化財に指定されています。
大きい地蔵の下に多くの粒々が山になっているのが見れると思います
この赤と白の粒々、地蔵なんです
赤いのは新しい地蔵、白いのは古い地蔵
このお願い地蔵尊は、お地蔵様に名前を書き、願いを唱えながら収めると叶うらしいです
一体何人、いくつの願いがあるのであろうか
数に圧倒されました
また、鋸山には大仏広場と呼ばれる広場があり、そこには地蔵堂があります。
地蔵堂には、約500体の地蔵菩薩像が安置されており、それぞれ表情や仕草が異なることで有名です。こ
れらの地蔵菩薩像は、鋸山の石切り職人たちが、鋸山石を削って作ったもので、その技術の高さが伺えます。
まとめ
・ ノコギリ山はかつての石切場
・ 生業により作られた景観は迫力満点で絶景
・ かつては男性の手作業で石を切り、女性は地上まで積み下ろし。大変な作業!
アクセス
ここ鋸山は、東京圏からも日帰りで行ける距離なので手軽に絶景を味わいたい方にオススメの場所です
それでもって移動はフェリーでの移動をお勧めします
徒歩15分で鋸山のふもと、ロープウェー乗り場です
ちなみに金谷港は、漁村で美味しい海鮮丼がたべれます
私は海鮮丼よりアジフライ派です ジューシーで堪らないです
鋸山を登った後は、疲れた体を温泉、ビールとアジフライで癒すという贅沢コースがお勧め
ちなみにフェリーで移動すると、海鳥と戯れることができます
東京横浜付近から鋸山に行くかたはウミドリに癒されながら行くことがオススメです
古き産業が生み出した石山の絶景と漁村を週末は是非とも堪能してみては?
この記事へのコメントはありません。